江戸幕府の最後の将軍。徳川慶喜は、大政奉還の後、自ら謹慎を申し出ましたが、明治になって謹慎がとかれ、晩年は東京の巣鴨に移り住みました。
そこに、勝海舟をはじめとする旧幕臣たちが訪ねて来ました。
一人は慶喜の邸宅を見て、「立派なお屋敷ですね」と褒めました。
また、ある一人は調度品をみて「立派ですね」と褒めました。
この時、勝海舟は「この写真は慶喜様が撮られたのですか、なかなか素晴らしい腕前ですね」と言いました。
すると慶喜は途端に機嫌が良くなりました。
なぜだと思いますか?慶喜は写真撮影を趣味としており、それを唯一の楽しみにしていたからです。
それを褒められた事で、勝海舟にとって終始笑顔で接したのです。
人は誰でも、褒められるとその人に興味を持つようになるものです。
闇雲に褒めても行けませんが、その人の趣味や、仕事ぶりや、家族の事や、褒めてみると良い方向に向かうと思います。
気になる人が居たら試してみてください。